リンパマッサージによるセルフケアの効果とは?

ここでは、リンパマッサージによるセルフケアの効果や活用例を紹介しています。

セルフケアとは?

セルフケアとは、その言葉通り自身の身体を自分の手で管理することです。リンパマッサージによるセルフケアの場合は、肩こりやむくんだ足を自らマッサージすることで疲労回復を図ります。また、リンパマッサージは指でリンパの流れを活性化し代謝を促進させるため、免疫力アップにも効果的。

習慣化している女性も多く、なかにはさらに効果的なセルフケアを行なおうとリンパマッサージの講座を受講する方もいるほど。

現在は資格まで用意されており、セルライトを軽減したい・小顔になりたいなど、ダイエットや美容目的で資格を取得する方も数多くいます。

セルフケアの効果

リンパマッサージによるセルフケアは、下記のような症状の改善の効果も期待できます。

足のむくみ

不規則な生活や運動不足が原因で起きる足のむくみ。代謝が悪くなるので、体内の老廃物や水分の排出が間に合わなくなり、体内に水分が溜まってしまうのです。 そこでリンパマッサージによってリンパの流れを良くすると、老廃物や水分が排出され、むくみを改善できます。

末端の冷え

指先や足先の冷えは、血行不良によるものが原因です。リンパの流れが正常であれば、血液の循環による体温調整が可能なのですが、リンパの流れが悪いと末端が冷えてしまいます。 リンパマッサージでリンパの流れを良くすると、血行促進の効果が期待できるため、末端の冷えを改善することができるのです。

肩こり

肩こりは、不規則生活習慣による内臓の疲れや、ストレスによる神経疲労が原因です。また、肩の筋肉の血行不良によって筋肉が硬くなり、痛みを起こします。 リンパマッサージでは血液循環を良くして筋肉を柔らかくほぐすことが可能です。さらに、心身ともに疲労回復に効果的なため、肩こりの改善が期待できます。

目の下のクマ、くすみ

パソコンやスマホによって目が疲れたり、生活習慣の乱れて睡眠が不足したりすることで、目の下にクマやくすみができます。

リンパマッサージでは、顔や首などのリンパを刺激して、目の周りの血行を良くしてクマやくすみを目立たせなくすることが可能です。さらに、顔や首だけではなく全身のリンパを刺激して内臓の血行を良くし、免疫力をアップすることでクマやくすみへアプローチします。

食べ過ぎ

なかなか満腹感を得ることができず、常に食べ過ぎてしまう場合、神経のバランスが乱れている可能性があります。常に内臓が興奮状態にあるので、ついつい食べ過ぎてしまい、メタボへとなってしまうのです。

リンパマッサージは、興奮した神経を落ち着かせる効果があるため、胃腸の働きを正常にできます。胃腸が正常になれば、ある程度の量で満足できるので、食べ過ぎ予防に良いのです。

お腹太り

お腹だけが太ってしまうのは、全身の代謝が低下することによる下半身の冷えが原因。リンパの流れを良くすることで、代謝が上がり血液が全身に巡るため、冷えを改善することが可能です。さらに、老廃物や不要な水分の排出もしやすくなるので、お腹太りの改善の効果が期待できます。

セルフケアの活用例

セルフケアのために身につけたリンパマッサージの知識とスキルは、さまざまな場面で活用することが可能です。

柔道整復師・セラピスト・整体師・エステティシャン

体のコリをほぐしたりする職業の方は、リンパマッサージの知識とスキルを持っていると役に立つでしょう。筋肉や骨に関する知識に併せてリンパについても詳しいと、さまざまな角度から施術することが可能です。

美容師・理容師・美容アーティスト

体の外側を磨くことはもちろんですが、リンパマッサージで体の内側も磨くことができるため、身につけておいて損することはありません。リンパについて知識があれば、顧客に対して正しいセルフケアの方法についてのアドバイスに説得力が増します。

カウンセラー

患者の心に寄り添い、適切なアドバイスが求められるカウンセラー。心のケアだけではなく、体のケアによるアドバイスも必要でしょう。体のケアの方法としてリンパマッサージのスキルを身につけるもアリですよ。

看護師・ホームヘルパー・介護福祉士

体力が大切な看護師や介護士。患者に対するサポートはもちろんですが、自分の疲れを癒すためにリンパマッサージのスキルを習得するのも良いでしょう。セルフケアによる健康的な体は、仕事を頑張る上でも必要不可欠ですよ。

リンパマッサージのやり方と順序

リンパの滞りは、一度のマッサージではなかなか改善できません。毎日リンパを流すことが大切です。自宅でのセルフケアとしてリンパマッサージを行なっている方は少なくありません。ここでは、リンパマッサージのやり方について紹介します。

事前準備

マッサージを始める前に、体を解すために軽いストレッチをしましょう。ストレッチはリラックス効果が期待できます。コップ一杯の水を飲むと、リンパ液の濃度が下がって、老廃物や不要な水分を排出しやすくなるのです。

さらに、入浴後の体が温まっている状態だと、血液の巡りが良くなっているので、より高い効果を得やすくなります。

【足の裏】
指先で足の裏全体を優しく押します。
【足の甲】
まず、両手の親指を重ねます。足の指の付け根から足首に向かって、足の甲を両手の親指でさすります。
【ふくらはぎ】
足首から膝裏に向かってふくらはぎをさすり上げます。この際は、両手を使ってふくらはぎの内側と外側の両方を行ないましょう。
【太もも】
膝から股関節に向かって太ももを両手がさすります。太ももも内側と外側の両方行いましょう。
【背中】
できるだけ首の付け根から腰に向かって両手を上から下にさすりましょう。
【お尻】
腰の中心からヒップラインをさすります。左右のお尻に円を描くようにさすりましょう。
【お腹】
おへそを中心にして時計回りにさすります。さする時は、左右ともに親指を除いた4本の指を使いましょう。
【腕】
手首を軽く掴み、そこから脇の下へと向かって、リンパが流れるのをイメージしてさすりましょう。
【鎖骨】
鎖骨の両側にある上のくぼみから中心に向かって同時にさすります。 次に、鎖骨の下のくぼみから脇の下へ向かってさすりましょう。
【首】
耳の下から肩先までを左右の手で優しくさすります。
【顔】
フェイスラインに沿って手の平を使って下から上でさすりましょう。 また、顔の中心から耳の下へ、耳の下から顎の下に向かってリンパ液を流します。

気を付けるポイント

マッサージする際には、乳液やクリームなどを手のひらに乗せて、塗りながらマッサージしましょう。摩擦を防ぎ肌へのダメージを軽減するためには必要です。また、マッサージをする時は、強い力でさする必要はありません。リンパの流れに沿って、軽くさするだけで大丈夫です。

強い力でさすってしまうと、血管の壁細胞が傷つきます。すると、組織液が流れ出てむくんだり、内出血したりする恐れがあるので、力加減には気を付けましょう。

まとめ

サロンへの就職や独立開業を目指すとまで考えていない方でも、リンパマッサージの技術を取得することで、自分自身はもちろんのこと、家族や友人の健康を維持するのにも役立ちます。

リンパマッサージには、国家資格を持った医療従事者のみが取得できる資格から誰でも手軽に取得可能な資格まで様々あります。

資格取得を含め、リンパマッサージを学ぶ場合は、スクールや通信講座を利用することが近道です。

通信講座は手軽ではじめやすい面もありますが、テキストや解説DVDを見ただけでは心もとないことは否めません。マッサージの技術を学ぶにはスクールに通って、しっかりとした技術を持った講師から学ぶことをおすすめします。

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