リンパマッサージを行う際、どのような道具を使うのが良いのでしょうか。市場に出回っている道具の種類も非常に多いので、道具の選び方も重要です。どのような道具を選ぶべきかを説明します。
リンパ液には、血液とは違って心臓のようなポンプはありません。そのため、筋肉の収縮や体内外の圧力差などによってリンパ液を流しています。これらの流れを促進する効果のある道具であれば、リンパマッサージに使えることになります。一般的に売られているローラーやかっさ、マッサージ棒のようなものがこれに当てはまります。
目的が決まっている場合は選ぶのが簡単です。ダイエットをしたいのか、むくみをとりたいのか、体調を整えたいのか、老化防止をしたいのかなどによって道具を選ぶ方法です。販売されているリンパマッサージグッズに求める効果が書かれているものを買うのが良いでしょう。
身体のどの場所に使うのかで選ぶというのも比較的簡単な方法です。例えば、むくんだ足に使いたいのであれば、足用の道具を選ぶのが良いでしょう。その他にも、顔や肩、腕、お腹、腰、足などの部位があるので、特定の部位に効く道具を選びます。
最後は道具別に選ぶ方法です。ローラーは皮膚に当たる部分が回転するものが多く、内出血なども起こりませんが、かっさは皮膚に強く当てると皮膚に一時的に跡が残るものもあります。自分の身体に合った形の道具を選ぶのが良いでしょう。
道具の種類も様々なので、使い方も様々です。正しく使わないとリンパマッサージの効果を発揮しないどころか、皮膚を痛めてしまう原因ともなりかねません。ローラー、かっさ、スティックの3種類の道具の使い方を紹介します。
ローラーの使い方は簡単です。気になる部分にローラーを当て、ゴロゴロと転がします。ローラーによってはトゲトゲの付いたものもあり、顔や首などではなく足に使うためのものもあるので、道具の説明書にある部位にのみ使いましょう。
かっさは石やプラスチック、金属など様々な素材で作られた曲線状の薄い板で、皮膚を擦るように使います。リンパの流れに従って皮膚上を滑らせることで、リンパの流れを良くする効果があります。自分で強さを調整することができますが、皮膚にかかる圧力も強いので使い過ぎは注意です。
棒状のマッサージスティックで、突起の付いた側面をゴロゴロと皮膚に押し当てて使います。また、先端を押し当てて指圧のように使う方法もあります。かっさやローラーと違って、広範囲をマッサージするのに効果的です。
リンパマッサージに道具を用いる場合はいくつかの点に注意する必要があります。手だけで行うマッサージとは違い、力の強さや衛生面にも配慮する必要があるのです。
リンパマッサージ時の力のかけ過ぎには注意が必要です。リンパ管は皮膚のすぐ下を通っています。大きな力をかけなくても流れます。力をかけ過ぎるとかえって流れを悪くしてしまう可能性もあります。
道具の使用時間も力加減と同様に重要なポイントです。マッサージのしすぎはかえってリンパの流れを悪くしてしまう可能性どころか、皮膚が過度に伸びてしまいシワやたるみを作ってしまう可能性もあります。
当然ですが、肌に炎症がある、あるいは乾燥して敏感になっているときはリンパマッサージを控えることも大事です。リンパの流れは改善しても肌にトラブルが発生してしまっては本末転倒です。肌が弱っている時は治るまで待ちましょう。
皮膚だけでなく道具も清潔に保つ必要があります。道具は使い切りのものではありません。汚くしていると何度も繰り返して使う内に破損したり、細菌の温床にもなりかねません。使った後は適切な方法で綺麗にしましょう。
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