リンパマッサージの勉強方法は、通信講座とスクールへの通学の2つから選ぶことができます。どれが自分に合っているのかを見極めることが、早期資格合格のポイントとなるのです。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットを比較した上で、あなたに合う勉強方法について考えていきましょう。
通信講座とスクールへの通学には、それぞれメリット・デメリットがあります。双方の違いを学校選びの参考にするのも効果的です。まずは、それぞれのメリット・デメリットを比較した早見表から見ていきます。
【メリット・デメリットの比較早見表】
通信講座 | スクール | |
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メリット |
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デメリット |
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子育てをしている人であれば、自宅で勉強できるというメリットは大きいといえます。また、人付き合いに苦手意識があったり自ら好んで外出しなかったりする人にも向いているといえるでしょう。
自分のペースに合わせて学べるのは通信講座のメリットですが、性格によっては学習が上手く進まなくなってしまうことも考えられます。つい、テレビやネットに手が伸びてしまう人は、通信講座による勉強は向いていないかもしれません。ですから、通信講座は自分で設計した学習プランを進めることができる、コツコツ派の人におすすめの勉強方法です。
スクールのメリットは、なんといってもプロの講師から直接指導が受けられること。リンパマッサージ初学者でも、ある程度のスキルを身につけることが可能です。また、スクールで生まれる人間関係も魅力のひとつ。同じ目標を持った仲間と切磋琢磨することによって、モチベーションを維持できるようになるでしょう。
現役で活躍している講師が在籍しているスクールなら、業界に関するさまざまな情報を仕入れることができます。独立開業を目指す人にとって、業界のリアルな現状を知っておくことは必要不可欠。このように、対人間が生み出すメリットは、スクールに通学する最大の魅力といっても過言ではありません。
スクールの欠点として、時間と場所の制限が挙げられます。リンパマッサージのスクールによっては、授業時間が日中になるケースがあります。仕事や育児に就いている人は、時間帯がバッティングしてしまうため夜間授業を受けることになります。
しかし、夜間授業に対応しているスクールが遠方になってしまうと、通学するだけでもひと苦労。勉強に集中できるような環境が整いません。そのような人は、通信講座とスクールの両方を受講するといいでしょう。数こそは多くありませんが、スクールによっては週末だけの授業にも対応しているケースがあります。
平日は通信講座を利用し、時間に余裕のある週末に通学することによって、仕事や育児で忙しい人でも効率的に勉強できるのです。
どちらも一長一短ではありますが
ちなみに、下記のデータはリンパマッサージ資格を持つ112人の女性を対象に実施したアンケートの回答です。
過半数の方がスクールへの通学で資格を取得しており、スクールに通学した方のほうが、資格を仕事に活かしているという実感や、学習した内容への満足度が高い傾向が見られます。手軽な通信講座よりも、プロから直接スキルを学べる点やアフターフォローが受けられる点など、より実践的なところが評価されているのかもしれませんね。
とはいえ、スケジュールの都合や好みなどもあるので、自分のライフスタイルに合った勉強方法を選ぶのがおすすめです。
リンパマッサージのスクールは、場所によって取得できる資格や、身につくスキルが異なります。
そのため、まずはスクールの資料を確認するようにしてください。リンパマッサージの資格をとって、どのように活かしたいかを明確にすることで、受講するカリキュラムの取捨選択が行えます。自分の理想に適ったスクールを選べば、無駄のない勉強プランが組み立てられます。
リンパマッサージは、講師やスクールによって得意とする手法が異なるものです。もし、習得した手法が決まっているのであれば、そこに特化したカリキュラムを設けているスクールを選びましょう。
一方、初学者で何から学べば良いのか分からない人は、実際にサロンへ出向き自分にあった手法を探すことから始めてください。自身がお客さんとなることで客観性が生まれ、各サロンの手法を冷静に判断することができます。そして、「この手法を学びたい」という気持ちが芽生えれば、勉強を進めるにあたって大きなエネルギーとなるのです。
リンパマッサージのスクールでは、サロンとあわせて運営しているケースが多いです。自分にとって理想的なサロンが見つかったら、スクールについて問い合わせてみてください。
リンパマッサージを学ぶにあたり、実技は非常に重要な要素。そのため、スクール選びの際は、そこばかりに関心が向きがちになってしまいます。しかし、サービスを提供するという上で、技術の他にも大切となる要素があります。それは、マッサージを受けた人の満足度です。マッサージを受けるお客さまに、快適で気持ちよくリラックスできる時間を提供するためには、些細な気配りが必要不可欠です。
特に、マッサージ師はお互いの肌が触れ合うため、コミュニケーションのひとつにもデリケートな対応が求められます。マッサージ師としてのスキルを高めるためにも、技術だけではなく施術者としての心構えや接客に関するノウハウは培っておきたいものです。このようなカリキュラムが設けられているスクールを選べば、マッサージ師としてさらに質を高めることができます。
スクールでどれだけ技術を習得しても、しばらく期間が空いてしまうと手順や施術のコツを忘れてしまうものです。また、マッサージ師として経験を積んでいく中で、新たな壁にぶつかったり疑問を持ったりすることもしばしばあるかもしれません。このようにリンパマッサージは、さまざまなシーンで技術支援が必要となります。
そのため、スクール選びは卒業後のことを考えた上で、アフターケアの有無も確認するようにしてください。スクールによっては、補講のみならず就職支援や独立開業のサポートといった、手厚いサービスが受けられます。
技術や知識を習得する上で、学び手の姿勢というものは大切な要素です。その姿勢を構えるためには、講師の信頼性が必要でしょう。講師と生徒という関係性で線引きしてしまうと、どうしても受動的になりがちになってしまいます。たとえ講師でも、いち施術者として敬意を持って接することで、積極性が生まれるようになるのです。
そのため、スクール選びの際は講師の経歴などを確認しておくのも得策です。プロフィールにあわせてSNSやブログもチェックしておけば、講師の大まかな人間性を知ることもできます。技術・人間性ともに尊敬できる講師の下で学ぶことで、自分自身の大幅なスキルアップにつながるのです。
リンパマッサージを職にしたいと考えるなら、その技術や知識が社会的に証明できる資格を取得しておいた方が有利です。受講とあわせて受験ができるスクールは、まさに独立開業への最短ルートといっても過言ではありません。そのためにも、自分がリンパマッサージを学ぶ目的や、将来のビジョンを明確にしておくことは、コースを選択するにあたって重要なポイントとなるのです。
まずは、スクール選びに注力し、その後に知識、技術の習得に励みましょう。思い描くビジョンに沿った勉学を積んでいくことで、立派なサービスが提供できる施術者になれます。
リンパマッサージは、スクールや通信講座でなくても独学でき、資格取得も可能です。近ごろはリンパマッサージに関する書籍やDVDが数多く販売されていて、人体の仕組みや解剖学、マッサージ技術などがそれらを活用することで独学でも習得できるとされています。
ただし、独学で学ぶ場合はメリットよりもデメリットの方が多く存在します。リンパマッサージの資格を自力で取得したいと考えている方は、5つのデメリットをしっかりと確認してから決断してください。
独学でリンパマッサージの資格を取得するには意思の強さが必要です。分からないことを教えてくれる指導者がおらず、学習計画や適切なカリキュラムを立てられない場合があります。また、練習相手がいない場合、力加減などを学ぶことも困難でしょう。
そのせいなのか、途中で勉強することを諦めてしまう方も少なくないようです。自分だけで勉強を継続できるか、よく考えてみましょう。
独学で勉強した方は逆効果になるマッサージをしてしまうことがあります。リンパの流れに逆らった施術をしたり、オイルの使い方を誤ったりすることで、不調を招いてしまう可能性もあります。
リンパマッサージでは、力の入れ方も重要なポイントですが、力を入れすぎてしまって皮膚がたるむ原因になる場合もあるそうです。
リンパマッサージ関連の書籍はごまんとあり、著者によって考え方に違いがあります。多くの本を読むことで情報の偏りを防ごうと思っても、本によって主張が違っていて余計に混乱し、余計な時間と費用がかかる場合があるので注意が必要です。
情報を間違って覚えてしまったとしても、訂正してくれる指導者がいないため、実際に施術をする際にクレームやトラブルに発展する可能性もあります。より専門的な技術が求められるリンパマッサージを行うには、大きなデメリットといえるでしょう。
正しい知識を持たずに施術を行った結果、お客さんの体に何らかのダメージを与えてしまうリスクがあります。その場合訴えられる可能性はゼロではありません。
訴訟を回避するためにも、スクールで正しい知識とテクニックを習得して資格を取ることをおすすめします。
スクールに通った生徒に比べると就職面は不利と言えるでしょう。
スクールでは、テクニックを学んだ生徒の就職を斡旋してくれる所が多くあります。一方、独学は自分で就職先を探さなければなりません。
リンパマッサージの職に就きたい方は、スクールに通った方が近道でしょう。
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