セラピストに興味はあるけれど、年齢や経験の無さを気にして「一歩を踏み出せない…」という方もいるのではないでしょうか。セラピストは、決してハードルが高いお仕事ではありません。
未経験からスタートしても十分になれるため、異業種からの転職もチャレンジしやすい職種です。
未経験であっても、知識をきちんと学んでスキルや技術を身につければ、セラピストとして就職に困ることはありません。なぜなら現在、セラピストが活躍するリラクゼーション業界は急成長をしており、市場も拡大しています。一方で人材が追い付かず、深刻な人手不足に陥っているからです。未経験でこれからセラピストを目指したい方にとって、有利に就職を進めていけるチャンスとも言えるでしょう。
そもそもセラピストになるには、必ずしも資格が必要というわけではありません。確かに医療リンパドレナージュやリンパ浮腫セラピスト、あん摩マッサージ指圧師など、セラピストの種類によっては国家資格が必要な仕事もあります。ただ、リラクゼーションやボディケアを行うセラピストは、未経験を受け入れているサロンであれば資格がなくても就職できます。
キャリアアップのために資格取得が必要であれば、仕事で技術やスキルを磨きながら資格取得を目指していくことも可能です。
セラピストの未経験者を募集し、積極的に採用しているところは多くあります。サロンやサロンを運営している企業にもよりますが、未経験者に研修やトレーニング指導を行って育成してから現場に出してくれるところも多く、働きながら学べる環境が整っているのがリラクゼーション業界の特徴ともいえるでしょう。未経験からセラピストになるなら、サロンや会社の研修制度を積極的に利用してスキルを高めていけるのが魅力です。
資格を持っておらず、知識や技術を転職先で身につけたいといった場合、求人情報に「未経験者歓迎」と記載されているかを確認してください。未経験者歓迎であれば、セラピストの基礎から研修を用意しているところが多いです。ただし、未経験から転職する場合、はじめのうちはパートや契約社員だったり研修中の給与が低めに設定されていたりすることがあります。また、研修にお金が必要な場合や研修内容が薄いなど、せっかく入社しても収入やスキルアップにつながらない場合もあります。
未経験で入社する際には条件や雇用形態をしっかりと確認した上で検討するようにしましょう。
未経験者を受け入れているサロンなのに、中には研修制度がないサロンもあります。技術や接客についてしっかりと見につけたいのであれば、研修制度があるかを確認しましょう。
研修制度のあるサロンでも、その内容には注意が必要です。専門のトレーナーがたっぷり時間をかけて教えてくれるところもあれば、入社後研修で独自のトレーニングを取り入れているところ、先輩スタッフが業務の合間に施術を「指導」するだけのところなど、ひと口に「研修制度」と言っても研修のスタイルや内容はサロン(企業)によって異なります。
なるべく指導に長けたトレーナーがついて教えてくれるサロンが理想的です。資格取得支援制度のあるサロンであれば、身につけたスキルや知識をもとに資格取得までを目指せます。学んだことが資格として形になるので、モチベーションアップにもつながります。
未経験から転職する場合、研修生時の給与が低く設定されていることがあります。研修制度は充実しているけれど、研修に参加すると講習代を徴収されるところもあるので、研修中の給与については細かく確認しましょう。
また、未経験からセラピストを目指すなら歩合制のサロンは向いていません。せっかく入社したのに収入が見合わず辞めてしまった…とならないためにも、安定したお給料が支給されるサロンかどうかを十分に確認してください。
未経験からセラピストに転職するとき、はじめのうちは経験者と比べて技術面で差があることは仕方ない部分です。そのぶん、お客様への向き合い方を真摯に捉え、対応力で寄り添うことを心がけましょう。
サロンで施術を受けるお客様は、接客態度や言葉遣いにも敏感です。態度や言葉遣いが悪いとリラックスしていただくどころか気分を害されてしまいます。大事な顧客を失うことにも繋がりかねません。未経験であっても、言葉遣いや態度など最低限の接客マナーには気をくばりましょう。
お客様に「ここを選んで良かった」と思ってもらえるよう、精一杯対応する姿勢が自分の成長にもつながります。
資格がなくても転職できるセラピストは、業界の人手不足も相まって未経験からチャレンジできる仕事です。とは言え資格も実技経験もないままだと、どうしても応募にハードルの高さを感じてしまうもの。
資格の無さに不安が残るのであれば、事前にスクールや通信講座で資格を取ってからチャレンジするのもひとつの手です。セラピストに関する資格が取れるスクールは数多くありますので、自分の取りたいジャンルや目的、予算に合わせてチェックしてみてください。