セラピストの年収は、働き方や雇用形態、勤務先の規模、または経験やスキルによって大きく変動します。ここでは、働き方別に年収の目安をまとめました。
契約社員の場合、固定給と歩合(インセンティブ)の合計、パート・アルバイトの場合は時給とインセンティブの合計が基本の年収となります。契約社員の場合の月給は18~22万円程度、時給の平均額は1,236円ですので、年収は契約社員で210~260万円と、一般的な契約社員やパート・アルバイトと大差ないでしょう。
都心では上にあげたよりも月給や時給が高くなる可能性はありますが、地方ではより低い傾向にあります。
※参照元:サロンdeジョブ(https://salon-de-job.com/oshietai/2022/06/14/7906/)
リジョブBEAUTY(https://relax-job.com/more/62075)
セラピストとしてサロンに正社員として雇用されている場合、専門分野や勤務先によって異なります。組織によっては正社員に賞与やボーナスを支給していることもあるため、勤務先によって変動するでしょう。
一般的なボディケアやリラクゼーション系サロンでは、正社員の平均年収は250~350万円ほどです。ただし、これは全国平均の給料相場であり、都市部では平均よりも高く、地方では低くなる可能性があります。また、全国展開しているサロンの正社員など、所属する組織(会社)の規模や社員数が大きいと、経験や役職によって相場よりも給与が高くなることがあります。
※参照元:GUPPY「セラピストの年収・給料・賞与(ボーナス)」(https://www.guppy.jp/th/og/セラピストの給料/)
業務委託の場合、自分が施術した分や指名された分収入が得られるので、たくさん施術をする、たくさん指名されるほど収入につながります。完全業務委託の場合、社員よりも歩合率が高いため、技術力や営業力、接客力に自信がある場合は業務委託のほうが高収入を得られるでしょう。
ただし、体調を崩したりケガをしたりしてサロンに出られなくなってしまった場合、給与保証や休職手当があるわけではありません。アルバイトや社員よりも高い収入を得られる可能性はありますが、少しでも休んでしまうとダイレクトに収入が低下してしまう働き方でもあります。
独立してサロンを開業すれば、店舗全体の売上が自分の年収につながるので、自分の腕1本で稼ぐよりもはるかに高い年収を得られる可能性があります。都心での開業が軌道に乗れば、年収1,000万円以上を稼ぐのも夢ではないでしょう。技術や集客、売上管理などに自信があり、自分でサロンをプロデュースしたいという夢を持つ方にとっては理想の働き方です。
ただし、開業するには資金や人材集めが欠かせません。また、経営が赤字になると自分の収入どころではなくなります。「赤字が続いて閉店してしまった上に借金だけが残る」というケースも往々にしてあるので、慎重に検討することも必要です。
※参照元:サロンdeジョブ(https://salon-de-job.com/oshietai/2022/06/14/7906/)
セラピスト募集のある求人サイトの情報を見てみると、東京でセラピスト募集をしているサロンの契約社員・正社員の平均給与は月20万~40万円でした。平均年収は240万~480万円となっています。
基本給に加えてインセンティブ制度を取り入れているサロンが多く、歩合給があるか否かによって開きがあることからこのような結果になっていると考えられます。また、基本給は経験や役職によって変動します。
このことから、セラピストは入社歴や経験が浅いうちの年収は低めですが、経験を積みインセンティブを得る、役職に就くなどで徐々に年収が上がっていくことが分かります。
※2024年1月15日時点の調査をもとに情報を作成しています。
※参照元:リジョブ(https://relax-job.com/therapist/area/tokyo)
サロンdeジョブ(https://salon-de-job.com/therapy/search/pref/tokyo)
サロンで働きだした後、どのようにすれば年収を上げられるのでしょうか。ここでは、セラピストが年収をアップさせるために必要なポイントをまとめました。
技術力が高まれば、お客様の満足度が上がり指名が増え、インセンティブアップにつながる可能性があります。技術を向上させるためには、毎日の施術で経験を積むことが重要です。
経験を重ねることによって、「このお客さまにはどのような施術が合っているか」が分かってきます。また、接客力が上がりお客様とのコミュニケーションがしやすくなり、「よりリラックスして過ごしていただくにはどうすれば良いか」なども分かるようになります。
また、技術研修やスキルアップ講習で学び続けるのもひとつの手です。所属しているサロンに研修や指導を受けられる環境があるなら、積極的に参加していきましょう。
サロンの店長など、マネジメントの立場にたつと、それなりの高い給料が保証されて年収アップにつながります。ただ、売上管理のスキルが必要ですし、スタッフのまとめ役になったり新入社員の育成をしたりと、マネジメントの立場としての大変さはあるでしょう。
しかし、店長として一人前になれれば自信になりますし、サロンの売上が上がればそのぶん自分の評価につながりさらなる収入アップにつながる可能性があります。
自分の今のスキルや技術力のまますぐに年収を上げたいのであれば、今よりも給料や条件の良いサロンに転職するのも一手です。基本給やインセンティブの歩合率が高いお店に移動すれば、毎月の手取り額は当然上がります。
ただし、条件の良いサロンは採用基準が厳しめの場合が多く、入社時点である程度の経験や技術力を求められるかもしれません。自分の経験や技術が採用基準を満たしているかを事前に確認しましょう。
独立開業は自分の理想のサロンを作れる上に、より高いリターンが見込める方法です。経営の仕方によっては、今よりもグッと年収を上げることも可能でしょう。
ただし、開業するには資金が必要ですし、客入りが悪いとサロン勤務やアルバイトよりも年収が下がるリスクもあります。人材の確保や集客の手腕も問われることは理解した上で検討するようにしましょう。