セラピストは、どんな人でも向いている職業とは言えません。どんな職業にも向き・不向きがあり、性格によって向いているかどうかが決まります。このページでは、セラピストに向いている人・向いていない人の特徴を紹介するので是非チェックしてください。
セラピストはテクニックも非常に重要ですが、接客業という一面もあります。心身ともに癒されたいと思っている方が訪れることも多いので、コミュニケーション能力も大切です。利用者の声に耳を傾けながら、和やかな空気の中で会話をするのもセラピストの仕事と言えるでしょう。そもそも人と接することが苦手と考えている人は、うまく会話を引き出すことができず、大きなストレスになる恐れも。だからこそ人と接することが好きな人のほうが、セラピストには向いているといえます。
セラピストに向いている性格として、おおらかなタイプが良いでしょう。それは、セラピスト自身の雰囲気づくりや会話での癒しを与えるなどの役割も大切になってくるからです。たとえば施術自体のスキルが非常に高いセラピストだったとしても、接客態度に愛想がない、冷たい、忙しそうなどの雰囲気を出してしまえばリピーター獲得は難しいでしょう。声のトーン・表情・話し方などで優しい印象を与えることができれば、利用者にとって通いやすいサロンになるのです。
人のために何かをしたいと思える人は、セラピストに向いている可能性が高いと言えます。何らかの体に不調を抱えている方が訪れるため、その不調を少しでも緩和したいと思える人のほうが親身に寄り添った施術が行えるでしょう。また自分自身のモチベーションも維持・向上できるため、仕事のやりがいも感じられます。だからこそ面倒見の良い人や、人を喜ばせるのが好きな人はセラピストに向いているのです。
セラピストは資格を取得すれば終わりというわけではありません。施術方法・テクニックなどは日々発展しており、現場で活用する知識・テクニックを常にアップデートする必要があります。そのため勉強熱心な人や向上心がある人のほうが、セラピストとして活躍できるだけでなく、仕事も楽しむことができるでしょう。アップデートした知識・テクニックを利用者に還元することで利用者からの信頼も得やすくなり、転職・独立などの進路の幅も広がりやすくなります。
セラピストは基本的に施術中は、ずっと立ったままトリートメントを施さなければなりません。コースによって変わりますが30分~1時間ほどのコースメニューが多く、長ければ2時間ほどになることも。また予約が埋まっている場合は休む時間もほとんどなく、次の施術を始めるケースもあるでしょう。だからこそセラピストは体力が重要になってくるのです。体を動かすのが好きな方などはセラピストとして向いている人と言えるでしょう。
利用する方は一人ひとり身体的状態も異なり、抱えている悩みも違います。そのため臨機応変に施術するメニューを変化させる必要があるでしょう。もちろんメニューの範囲内でサービスを行わなければなりませんが、一人ひとりに合ったトリートメントを行うことで顧客満足度アップにもつながります。もちろん臨機応変に対応するためには長年の経験や知識・スキルが必要であり、積極的に知識やテクニックアップするための学習も大切です。
セラピストは人と直接かかわる接客業です。トリートメント中だけでなく、カウンセリングをはじめとする様々なシーンで利用者と接することも多いでしょう。接客業にもかかわらず、人への苦手意識がある・接するのが苦手な場合は精神的なストレスも多くなってしまいます。ただ徐々に業務には慣れていくため、人への苦手意識は徐々に落ち着いてくるケースがほとんどです。また先輩から指導を受けることで、いろいろなことを学びながら接客のスキルも高められるでしょう。
もちろんプライベートな付き合いなら、自分が居心地の良い気の合う仲間だけとつながっていれば問題ないでしょう。しかしサロンを利用する人に対して施術を行うため、仕事では自分の好き嫌いで人を選ぶことはできません。どんなに苦手と感じても、力加減・フィードバック・注意点などを確認する必要があり、リピーターを増やすためにはコミュニケーションも重要になってきます。居心地の良いサロンをつくるためにも苦手意識なく、誰とでもコミュニケーションを図ることが大切なのです。
セラピストにとってテクニック・知識も非常に重要ですが、なにより体力も必要不可欠な要素です。毎日数多くの方に施術をしなければならず、ほとんど立ちっぱなしという日も少なくありません。もし体力がなければ、仕事終わりはクタクタになってしまうということも。だからこそセラピストになりたいのであれば、日ごろから体力をつけておくようにしましょう。ジムに通う・ウォーキングをする・マラソンをするなど、身体を動かす習慣をつけることが大切です。
セラピストになるためには日ごろから身だしなみに注意し、清潔感を演出しなければなりません。またサロンの隅々まで清掃を行うなど、綺麗にすることも大切になってきます。しかし直接身体に触れて施術を行う場合、潔癖症過ぎれば利用者の汗・体臭などに嫌悪感を抱いてしまう恐れもあるので注意が必要です。もちろん直接触れないセラピストも存在しているので、人の体に触れられないと感じている方は自分に合った職種を検討しましょう。対策を講じて施術を行うのも一つの方法です。
相手の気持ちを汲み取ることで、利用者のニーズを的確に捉えられるというメリットがあります。そのため高い共感性を持つのは、セラピストとして損ではありません。ただ利用者の気持ちに感情移入しすぎれば、マイナスの影響を受ける恐れもあるので注意が必要です。施術を受けに来る方の多くが心身に不調を抱えており、セラピストの中にはマイナスの影響によってセラピスト自身が何らかの不調に陥ってしまうことも。だからこそ「仕事」と割り切って、利用者とのほどよい距離を保つ必要があります。
当然ですが、社会人として時間を守れないのは絶対にNGです。セラピストの場合、予約時間があるだけでなく、メニューによって施術時間も設定されています。予約時間に来店しても前の方が終わっていない、設定時間よりも早く施術が終わるケースだと、クレームが発生し、顧客満足度が下がる要因になりかねません。質の高いサービスを提供するためにも時間を厳守することは大切です。
セラピストになれば、こまめに手を洗うだけでなく、様々な商材に触れることも多いでしょう。そのため洗剤・商材によって、手が荒れてしまいがちです。荒れた手で直接利用者の肌に触れるのは、抵抗感があるでしょう。そのため、手を保護するためにもハンドクリームを小まめに塗るなどのケアを心がけることが大切です。
セラピストに向いている・向いていない特徴をチェックすると、中にはセラピストになれそうと自信がついた方もいるでしょう。一方で、セラピストに向いていないかも…と不安になる方もいるはずです。しかし向いていない特徴に当てはまるからと言って、必ずしもセラピストになれないわけではありません。経験や知識、テクニックが高まることで、徐々にセラピストへの不安がなくなる場合もあります。そのため一人で悩まずに、スクール講師などに相談してください。
ほかの職業に就いている方がセラピストになりたいと考えるケースもあるでしょう。未経験であったとしても、セラピストへの転職はできます。前の職業で培った知識・スキルがセラピストとして役立つことも。ここではセラピストへの転職が向いている職業に就いて紹介します。
接客業の方は基本的な対人スキルも非常に高く、優れたコミュニケーション能力を取得しています。周囲の人への気配りもでき、お客さんだけでなく、スタッフ同士の関係性を構築するのも上手な方が多いはず。そのためセラピストとして、これまで培ったスキルを活かすことができるでしょう。また接客業によってはハードスケジュールかつ立ち作業のケースもあり、セラピストに必要となる体力も養われている可能性が高いのです。そういった点をアピールできれば、就職にも有利に働くでしょう。
営業職は比較的数字に強い特徴があり、目標を達成するまでの能力が高いでしょう。そのスキルはセラピストにとって指名数・契約数・予約数などの目標をクリアするのに役立ちます。また営業職だと接客スキル・ヒアリング能力・提案力など様々なスキルを培っているので、それらのスキルもセラピストとしては欠かせないスキルです。そのためセラピストになれば、リピーター獲得や顧客満足度アップなどにつながるでしょう。
セラピストは心身の不調を抱えている方だけでなく、美容目的とした顧客の声にも応えるケースが多々あります。美容業界に勤めていれば、美容や健康などに関して深い知見を有しており、中には美容関連の民間資格を取得している場合もあるでしょう。もし資格取得をしていれば、その点を強みとして転職時にもアピールしやすくなります。また販促スキルを活かすことで、サロンで物販販売にもプラスとなるでしょう。
セラピストになるために、性格は基本的に関係ありません。もちろん向いている・向いていない特徴はありますが、経験や知識、スキルなどによって徐々にセラピストとして成長できる可能性は高いです。そのため、どんな方でもセラピストになりたいと思っているなら、一度セラピストになるためのスクールに通ってみるといいでしょう。実際にスクールで知識・テクニックを習得することで、セラピストとしての自信もつき、仕事へのモチベーションも高まっていきます。