セラピストの働き方

働き方は多種多様になっている

さまざまな働き方が認められるようになった昨今、セラピスト業界でも働き方の多様化が進んでいます。

正社員、独立開業、アルバイト・パート、業務委託のセラピストの働き方それぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめました。

自分らしい働き方でセラピストを目指している方に、ぜひ参考にしていただきたいページです。

正社員

複数の店舗を展開する大手サロンの場合、正社員採用をしているサロンがあります。未経験から入社しても、最初は技術面や接客面でフォローを受けやすいため、働きながらスキルアップを目指しやすい環境です。

ただし、リラクゼーション業界の場合、正社員としてセラピストを雇っているサロンはそう多くはありません。セラピストの多くは女性なので、毎月しっかりと安定した給与を受け取るよりも、自由に働いて家事や子育てと両立したいと考えている方が多いためです。

未経験からチャレンジしやすい職種ではありますが、離職率が高い業界でもあると言えます。

ただ、正社員として雇用されれば社会保険や雇用保険が完備された環境で働くことになります。産休や育休を取れるサロンもあるため、出産や子育てなどのライフイベントに合わせて安定した働き方ができる点は魅力です。

独立開業

独立開業すれば自分の理想のサロンを持つことができます。1人でも自宅の一部やマンションの一室でサロンを運営できるため、家事や子育て、介護などと両立しながら働きたいと考えている方に向いています。ただ、独立開業するにはサロンの場所や開業資金の確保が必要です。サロンの運営が軌道に乗るまでは収入が不安定な時期もあるでしょう。

個人事業主となるため、働いたぶん収入アップにつながる可能性はありますが、経営が上手くいかないと閉店せざるを得なくなったり借金が残ってしまったりするリスクもあります。

また、集客を増やすために規模を大きくしようとすると、1人で運営するには限界があります。人材確保のための採用コストや人件費、店舗のランニングコストも大きくなると留意しておかなくてはなりません。

アルバイト・パート

働いた時間の分だけ収入になるアルバイトやパート勤務は、自分の働きたい時間帯や曜日を選んで仕事ができる、自由度の高い働き方です。リラクゼーション業界の場合、アルバイト・パート勤務にもインセンティブが支給されることもあるため、頑張り次第では一般的なアルバイトよりも稼げる可能性があります。

ただ、アルバイト・パートを採用しているサロンでは、自分以外にもアルバイト・パートスタッフが在籍している場合があります。思った通りのシフトで働けない、もっと働きたいのにスタッフが多くて勤務できる時間が限られるなど、逆に時間やスケジュールに縛られてしまう可能性もある点には注意が必要です。

業務委託

リラクゼーションサロンでの働き方に多く採用されているのが、業務委託としての働き方です。経験や技術力によって歩合率が高くなる傾向にあるため、お客様を施術するほどに稼げる可能性があります。

また、お客様の指名があれば指名料が入ります。営業力やコミュニケーション能力が高く、お客様を掴む自信がある人にとってはメリットのある働き方と言えるでしょう。

ただし、業務委託の場合、セラピストは個人事業主となります。完全業務委託の場合、独立開業でサロンを経営するセラピストと同じように、開業届や確定申告の提出が必要です。また、個人事業主となるため基本的に雇用保険などの社会保障はありません。社員よりも稼げる可能性はありますが、健康保険や年金は自分で支払う必要があります。

セラピストとしてのキャリア

セラピストとしてキャリア形成をしていくなら、以下3つの方法が効果的です。

専業でしっかり学ぶ

サロンに社員として就職し、経験や実績を積みながら現場でしっかりと学ぶ方法があります。大手サロンでは社内研修やセミナーを通してスキルを磨いていける環境が整っているところもあるので、しっかりと学べば着実にスキルアップしていけるでしょう。海外研修や留学でスキルを習得する機会があれば、海外で学んでそのまま海外でセラピストとして働くといった選択もできます。

副業で経験を積む

本業と副業との要素を組み合わせて、独自のサービスを提供できるセラピストを目指すのも一手です。リラクゼーション系のサロンで働きながら副業でアロマテラピーの経験を積めば、独立したときにアロマ関連のメニューを提供したり物販に活かしたりできるようになるでしょう。1つの仕事にこだわらず、副業で経験を積むのも今後の自分の力になります。

兼業でスキルを磨く

セラピストに関連する兼業でキャリアアップを目指すという方法もあります。例えば、セラピストの指導者としてのスキルを磨き、スクールで講師として活躍している人もいます。トークの上手さを活かして講演活動や筆の立つ人なら執筆活動で書籍を出版する、といった方法もあるでしょう。視野を広げれば、自分の持っているスキルを活かして様々な仕事にシフトできるチャンスも生まれます。

理想の働き方でセラピストを目指そう

せっかくセラピストになる夢を叶えたとしても、働き方が合っていないと早期の転職や休職につながりかねません。スキル向上やキャリアアップ、給与など、自分にとってモチベーションを保てる理想の環境はどれかを考えた上で、自分に適した働き方を見つけていきましょう。

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