リンパマッサージの資格取得を目指す時に気になるのは「難易度」ですね。同じリンパマッサージとはいえ、美容系と医療系では目的が違うため、難易度が異なります。それぞれの難易度について、チェックしていきましょう。
美容系のリンパマッサージ資格は、医療分野の国家資格保持者であることが受講条件とある医療系リンパマッサージ資格に比べると簡単だと言えます。「自分自身の癒しのために習いたい」「転職のために手に職をつけたい」「自宅でリンパサロンマッサージ店を開きたい」といった目的によって、難易度や受講期間が異なってきます。このため、講義を1週間ほど受けるだけで取得できるような簡単なものから、レベルに合わせて複数のコースを用意し、1コース当たり2~3ヶ月かけてじっくりと学んで取得する資格もあります。
いずれのスクールも受験資格の条件はほとんどないため、資格を取得するには以下のパターンがほとんどです。
医療系リンパマッサージ資格のように「医療分野の国家資格保持者しか受講できない」といった厳しい決まりがないので、気軽にトライしやすいのが特徴です。しかし、仕事として第三者にマッサージをしたいのであれば、資格を取得した後でも技術力を伸ばしていくことが不可欠となります。中には技術をしっかりと習得するまで何度も練習させてもらえるスクールがあるので、活用すると良いでしょう。
医療系リンパマッサージの資格は、医療分野の国家資格保持者でないと受験できないため受験のハードルが高く、内容も難易度が高いと言えます。ここでは3つの医療系リンパマッサージの資格についてまとめました。
医療リンパドレナージは、医師・正看護師・理学療法士・作業療法士・あん摩マッサージ指圧師のみが取得できる資格です。日本医療リンパドレナージ協会が認定している民間資格で、あん摩マッサージ指圧師だけしか独立開業権が認められていません。簡単に取得できないだけではなく、開業することも手間がかかります。医療リンパドレナージの資格を取得するためには、54万円の費用と5~6ヶ月ほどの時間が必要です。
リンパ浮腫患者に対して、圧迫療法と圧迫下での運動療法、スキンケアや日常生活の指導といった複合的治療、リンパドレナージ等を医師の指示に基づいて行える資格。リンパ浮腫セラピストになるには、医師・看護師・理学療法士・作業療法士のいずれかの国家資格を取得し、リンパ浮腫に関する座学・実技研修の受講が必須です。さらに認定試験に合格することで、初めてリンパ浮腫セラピストとして認められます。通常、リンパ浮腫セラピストの資格を取得するには、42万円程度の費用がかかり、資格取得コースに6ヵ月ほど通うことが条件です。
MLD認定セラピストは、ヨーロッパを中心に医療分野で用いられているボッダー式MLDという技術における民間資格です。オイルやパウダーを使わずに、軽いタッチでマッサージするMLD認定の試験に合格したセラピストのことを指します。MLD認定セラピストになるための条件が以下の2つです。
この条件の内どれかに当てはまると受講できます。受講費用は19~24万円ほどです。東京・名古屋・京都・大阪などの主要都市にあるJEA (ジャパン・エコール・デ・アロマテラピー)の「MLDベーシックコース」を受講すると、MLD認定セラピストの資格を取得できます。JEAでは解剖生理学の知識を持っている方のために、解剖生理学とボディーマッサージの講座を用意。この講座を履修すれば、MLD認定セラピストの受講条件を満たすことができます。
資格の難易度は、スクールによってまちまちです。美容系の資格であっても、医療系の資格であっても、リンパマッサージの技術をどのような場面で活かしたいのかによって、取得すべき資格やその難易度は変わってきますので、事前にしっかりと調べることをおすすめします。
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