リンパマッサージの需要が気になるけど、一体どのぐらいなのかよく分からないですよね。最近では求人情報にてマッサージスタッフの募集を行っているエステサロンを見かける機会も増えてきました。
医療分野においても、リンパマッサージができる人は替えが聞かない存在になりつつあります。ここでは、リンパマッサージの需要についてお伝えしますので、これからリンパマッサージ師を目指す方の後押しになれば幸いです。
ストレス社会といわれる日本において、代替医療としてリンパマッサージやリンパドレナージュの需要が高くなってきています。これまで、リンパ浮腫を持つ方へ医療機関で行う生活指導に用いられてきました。
最近では、リンパの循環を促すことでデトックスやリラクゼーション効果があると注目を浴び、民間のエステサロンでも取り入れられるようになっています。リンパドレナージュで得られる効果は以下になります。
身体を温めて代謝を高める効果があるため、むくみの改善に有効とのこと。ダイエットにも活用されています。
ストレスや疲労によって滞りがちなリンパの流れを改善します。体内の血がうまく循環することで肩こりや冷え性の改善につながるのです。
現代人は、仕事や人付き合いによって多忙を極めている人がほとんど。緊張感が続く状態が長いため、血管や心臓などの自律神経や交感神経が常に活性化している方が多いのです。言い換えると休息がうまく取れていないといえるでしょう。その点、刺激の少ないマッサージは、リラクゼーション効果が期待できます。休息のために定期的に通われる方もいらっしゃいます。
ヨーロッパにおいて、リンパドレナージュは医療行為として確立されています。日本でも同様、がんを手術した患者さんのリンパ浮腫の緩和ケアとして用いられるようになりました。そんなリンパドレナージュは、医療用とエステ用と2つの資格に分かれているのがポイント。
医療用リンパドレナージュの資格では、医療国家資格保持が条件とした「医療リンパドレナージセラピスト」「リンパ浮腫療法士」があります。エステ用では「リンパケアセラピスト」「リンパケアスペシャリスト」など。エステ用の資格しかもっていないのに、医療行為を行うのはNGです。双方のできる範囲や違いなどをしっかり認識しておきましょう。
エステで行われているリンパドレナージュの施術は、リンパの流れを活性化させることに注力して行います。血行を循環させてむくみや冷え性といった不調の改善に効果が期待できるでしょう。血行促進と同時に、凝り固まったリンパを流すので、顔のむくみや痩身効果があります。自分磨きの一環として、マッサージを受ける女性も増えてきているのが特徴です。
他にもストレスを軽減させる効果が得られるため、心身を休めるために通う方も増えてきています。実際にマーケティングの大手・矢野経済研究所の調査によるとリンパドレナージュなどのボディケア市場は年々増加傾向にあるとのこと。「注1」
ストレス社会において癒しを求めて、お店に訪れる方が増えてきているといえます。今後求められるサロンは、リンパドレナージュの技能はもちろんのこと、心身両面のケアを行ってくれるサロンといえるでしょう。技術だけでなくコミュニケーションやカウンセリング能力も必要になってきます。
リンパドレナージュやマッサージといったメディカルセラピーは生涯にわたって続けられる仕事です。超高齢化社会に突入する日本において、エステサロンにとどまらず医療業界での需要も高まってくるでしょう。医療関連の人手不足を救う一手になりえるのかもしれません。
メディカルリンパセラピーは、年齢問わずだれでも資格を取得できます。資格を取得するためのスクールも開講しており、挑戦したいときに受講できるのがポイント。資格取得後は、副業として働いても良し、サロン勤務しても良し、自宅で開業しても良しと選択の幅が広がります。
心身ともに癒し効果が期待できるリンパマッサージは、今後私たちの暮らしに欠かせない存在になるかもしれません。
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