ここでは、そもそもリンパマッサージとは何なのかについて、その歴史や現在の需要などを交えながらくわしく解説していきます。
私たちの体には血液のようにリンパ(液)が流れていますが、このリンパ液は、運動不足やコリなどによって筋肉の動きが悪くなると、滞りがちになります。
リンパの流れが滞るとどうなるのでしょうか…?リンパの浄化作用がスムーズにいかなくなり、余分な水分や老廃物が溜まってしまうのです。
すると、コリやむくみ、免疫力低下など、さまざまな不調を引き起こします。
このようなことを防ぐために、リンパの流れをスムーズにしてあげるのが「リンパマッサージ」。
リンパの流れを促すことで、余分な水分や老廃物を体の外に排泄しやすくします。
リンパの流れが良くなれば代謝も良くなり、先ほど挙げたさまざまな不調も改善へ向かいます。また太りにくい体質にもなるのです。
リンパマッサージは、リンパの流れに沿って手でマッサージをします。
手の平や4本指を使ってさする方法、たたく方法、つかんで揉む方法など、目的や体の部位によってやり方や強さを変えるようです。
下記のデータは「リンパマッサージを受けたことがある」という111人の女性を対象に実施したアンケートの回答です。
上記の通り、ほとんどの方はマッサージ店かエステサロンでリンパマッサージを受けているようですが、一部の整体院や、知人などから施術を受けたという方もいるようです。
上でも述べましたが、リンパマッサージは、リンパの流れに沿ってマッサージをすることにより、リンパの流れを活性化する方法。
一方リンパドレナージュは、リンパの流れを阻害している要因を除去しながらリンパの流れを促す方法です。
どちらも、”リンパの流れを改善させて老廃物の排出を促進する”という基本的な目的は同じです。
しかし、「ドレナージュ」はフランス語起源の言葉というのもあり、日本人にとってあまり馴染みがありません。そのため、日本でも浸透しやすいように、施術内容がリンパドレナージュだったとしても、リンパマッサージと呼ばれることが多いです。
リンパマッサージは、ヨーロッパにおいて長い歴史を持っており、老廃物のデトックス機能向上や免疫力アップ、体質改善、また美容・ダイエットなど幅広い効果で知られています。
長い年月を経てさまざまな改良がされ、その施術法や効果の確立が成されていったようです。
では、日本においての歴史はどうなのでしょうか…?
日本にリンパマッサージが導入されたのは、西洋文化がやってきた明治時代以降のことのようです。
ただ、一般的に知られるようになったのはごく近年のこと。
最近はリンパマッサージを扱うサロンも増え、自宅でできるマッサージとして関連書籍も発行されるなど広く親しまれていますが、ヨーロッパに比べるとその歴史はまだまだ浅いようです。
現在ではリンパマッサージに関する資格も数多く登場しました。
「経絡リンパセラピスト」「リンパケアセラピスト」「メディカルリンパセラピスト」といった資格は通信講座やスクールなどで取得できるため、未経験者でもキャリアをスタートしやすい環境が整っています。
資格取得後も就職先の紹介や、独立開業サポートを行っているスクールも増えています。近年では自宅で開業している人も珍しくはありません。このように、自身のライフスタイルに適したビジネススタイルが選べるのも、リンパマッサージ師の大きな魅力といえるでしょう。
下記のデータは、リンパマッサージ資格を持つ112人の女性を対象に実施したアンケートの回答です。
この通り、その目的は人によってさまざま。今後、リンパマッサージは私たちの暮らしに、もっと近しい存在になるかもしれません。
関連ページ