セラピストのストレス管理

セラピストはストレスをためやすい仕事

お客様の疲れやストレスを癒すセラピストは、施術をするたびに人の役に立っていると感じられる、充実感のある仕事です。ただ、ときには「きつい」「しんどい」と感じる瞬間もあるでしょう。なぜなら、以下の理由から、セラピストは意外とストレスを溜めやすい仕事だからです。

仕事での精神的負担

お客様の感情や問題に対処し共感し続けるセラピストの仕事は、意外とエネルギーを使うもの。

これは、心身に疲れを感じてセラピストのもとを訪れるお客様が多いためです。お客様の悩みに共感しているうちに、お客様の疲れを自分のことのように感じてしまい、引きずられてしまうことがあります。

共感性の高さはセラピストとして適性が高いとも言えますが、お客様の悩みや痛みを目の当たりにし同調し過ぎていると、精神的に疲れてしまいます。精神的なストレスを抱えないために、気持ちを切り替えるスキルも必要です。

肉体的な疲れ

セラピストは、施術中は基本的に立ち姿勢のまま長時間作業します。さらに、手指や腕など自分の体を使ってマッサージする場面が多く、大きく体を動かしてケアすることもあります。それに加え、少人数で運営するサロンの場合は次の入客までに片付けや清掃などもこなさなくてはならないため、けっこうな体力を消耗します。サロンの立地や時間帯によっては、十分な休憩が取れないまま1日中動き続けなくてはならないケースもあるでしょう。

長時間の施術や業務によって肉体的な負荷がかかり過ぎると、日常で感じるストレスも大きくなっていきます。

ストレスが日常生活に影響することも

仕事でストレスを抱え過ぎると、ゆっくり休んでも疲れが取れなかったり日常生活でも疲れやすくなったりします。また、体は疲れているのに眠れない、寝つきが悪いなど睡眠の質が低下して、仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼす場合があります。

さらに、肉体的負担で指や腕など自分の体を痛め、セラピストの仕事を続けられなくなってしまうリスクも。メンタルの不調が長引くとうつ状態になってしまう場合もあるため、注意しなくてはなりません。

疲れやストレスをセルフコントロールして、上手に発散して溜めないように務めることが大切です。

セラピストのストレス軽減方法は?

定期的なメンタルケア

定期的なメンタルケアを積極的に行うことは、精神的な疲れを癒すのに効果的です。

特別なことをする必要はありません。好きなことや趣味を楽しむ、リフレッシュできる場所に行くなど、喜びを感じられるだけでストレスが発散され、メンタルの健康維持に繋がります。

映画を観る、自然の多い場所を散歩するなども良いでしょう。散歩やウォーキングなら体も動かせるので、運動不足の解消にもつながります。誰かに自分の話を聞いてもらうのもおすすめです。人と話をするだけでもカウンセリングのような効果があります。

ストレスをため込みすぎない

言うまでもありませんが、過度なストレスは体にも心にも良くありません。ストレスが大きいと免疫力が低下し、心疾患のリスクを高めるなど心身の健康に大きな影響を及ぼすことが分かっています。日々生活していると、どうしてもストレスを感じることはありますが、ストレスと上手く向き合うことによって、自分の健康をコントロールできるようになります。

ワークライフバランスの確保

心身共に健康で無理なく仕事を続けるためには、ワークライフバランスが大切です。ワークライフバランスが整っていると体調を崩すことが少なくなり、精神的にも余裕が生まれやすくなります。仕事で不注意によるミスやケガを防ぐことにつながるため、セラピストとしてのパフォーマンスも向上するでしょう。きつい瞬間や辛いと感じる時間があっても上手に対処できるようになります。

消耗した体力と精神力が毎度しっかりと回復するよう、休む時間を十分に確保してリフレッシュに努めましょう。

セルフコントロールして負担なく仕事をしよう

セラピストに限らず、社会人として仕事をしていればどんな職業でも少なからずストレスを感じるものです。ストレスからくる体の不調に悩むお客様を癒す仕事だからこそ、プロとして自分自身のケアも怠りたくないもの。ストレスをうまくコントロールして、セラピストの仕事を無理なく長く続けられるようにしましょう。

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