マッサージサロン開業前後に必要となるメニューづくり。サロンのメニューは新規のお客さんだけでなくリピーターを増やすことにも役立つので、安定経営を目指すためにもメニューづくりのポイントをチェックしていきましょう。
近年ではリラクゼーションの需要が高まったことにより、マッサージサロンをはじめとしたリラクゼーション施設が増加傾向にあります。とはいえ、開業したサロンのほとんどは短期間のうちに閉店してしまうというのも現状です。多くのサロンが閉店に追い込まれる理由には、近隣のライバル店と同じようなメニューを提供していることが挙げられます。
どのサロンにもあるようなメニューでは面白味がなく、お客さんも定着しません。そのため、多くのお客さんに「通ってみたい!」と思ってもらうためには、ライバル店とは異なる特徴を売り出し、差別化することが重要です。
メニューをつくる際、「料金が安ければ安いほど良い」と考える人もいるかもしれません。しかし、あまりにも料金を安くしてしまうと、なかなか売上が伸びず、後から値上げをする可能性が示唆されます。もちろん、後から料金設定を高くすると既存のお客さんが離れる原因となるため、あらかじめ適正料金を提示することが大切です。
また、料金が安すぎるお店は、イメージや効果に対する信頼度が低くなるとも言われています。「安かろう悪かろう」という言葉があるように、あまりにも適正価格からかけ離れた安さは、「どうせ効果がない」と思わせてしまうでしょう。
サロンのメインとなるメニューが複数できたら、次はそれらをいかに魅力的にアピールできるかを考えていきましょう。ここでポイントとなるのは、文章での説明よりも分かりやすいメニュー名や写真にこだわること。
人の購入意欲は感情と深い繋がりがあり、サロンを予約してもらうためには相手の感情を動かす必要があります。感情を動かすには説明的な文章よりも、インパクトの強いメニュー名や写真が効果的です。
特にメニュー名は、マッサージサロンの利用が初めてでも分かりやすいよう、「専門用語を使わない」「どんな悩みに効果的なのかを伝える」などの工夫をしましょう。
ターゲットとなる層や目的を明確にしておくことも、人気メニューをつくる時に欠かせないポイントです。どんな人にでも当てはまるようなメニューは、ターゲットがはっきりとしないので、結果的に誰の心にも響かない可能性が高いでしょう。
そのため、「リラックスしたい人」「肩こりや首のこりをほぐしたい人」というようにターゲットをきちんと決めてメニューを考えれば、それに当てはまる人が来店してくれます。また、「フェイシャル」「ハンド」「フット」など部分的なマッサージメニューを扱う場合は、どの部位の施術かを明記することが大切です。それにより効果や目的がはっきりするので、よりターゲットを絞り込みやすくなるでしょう。
マッサージサロンのメニューでよくある失敗として、「コースの数が多すぎて、おすすめが分かりにくい」という点が挙げられます。施術可能なコースをリスト化することでわかりやすくはなりますが、お客さんの目線から見ると「どの施術が得意なのか」わからない場合も少なくありません。
集客につながるメニューをつくるためには、おすすめのコースがひと目で分かるようレイアウトを工夫する必要があります。利用してもらいたいメニューを3つほど選び、「どのようなデザインにしたらおすすめだと分かるか」を意識してメニューを設計してみましょう。それと同時に、より高い効果が期待できるコースの組み合わせを紹介するのも良いでしょう。
「利用してみたい!」と感じてもらえるような人気メニューをつくるには、料金の安さよりもターゲットと目的を明確にすることに力を入れるのがポイント。誰にでも当てはまる内容よりも特定の悩みに寄り添ったメニューの方が、お客さんの心を動かします。
また、近隣のライバル店との差別化を図ることも忘れずに。「他にはない特別なマッサージサロン」を目指して、お客さんから求められるメニューを考案してみてください。
関連ページ