サロン経営で失敗してしまうことも

サロン経営の失敗談まとめ

ここでは、サロン経営の失敗談を紹介します。資格を取ったとしても経営の仕方がわかっていないと、思わぬところで挫折してしまうもの。先人たちの失敗を学ぶことで、今後のサロン経営の糧にしていきましょう。

知人止まりで口コミ広がらず…

セラピストさんの中でも自宅でサロンを開業してから2~3年過ぎた頃のセラピストさんによくある失敗が、顧客の層が知人止まりになってしまうということ。

自宅サロンの集客は開業してから1~2年間ぐらいは意外と順調にお客さんが来てくれます。そのお客さんの層は、大体が開業する前に練習に付き合ってくれた友人や家族、知人など。

自分と親しい人たちが知人に宣伝してくれるので、最初の月はコンスタントに来てくれます。「意外とちゃんとサロンを経営できてる!」と自信がつくことも。 けれど、知人からまた別の人に紹介してもらえないと、それ以上新しいお客さんは増えません。友人や家族の知人にはあなたが開業したからお祝いに足を運んでいるだけで、あなたの施術が受けたいから来ているわけではないのです。

もちろん、あなたの施術だから受けたいと思っている人がこの中にいれば、自然と「おすすめだよ!」と他の人へ紹介してくれます。そうでなければ、この期間中に新しいお客さんを獲得しないと、そのうちリピーターも減っていき、月に数人しかお客さんがいないという事態に。

自宅サロンを開業しても、数年で廃業するケースが多いのはこのためなのです。

インスタ・Twitterで頑張るけれど成果出ず諦める

自宅サロンを開業してから2~3年後にお客さんが減り出すと、そろそろ「集客について学ばなきゃ…!」と危機感を抱き、これからどうしたら良いのかを考え始める方がいるでしょう。

集客の勉強は簡単ではありません。そのため、集客セミナーや勉強会などが開かれていることも多く、そういったツールを使う人もいます。

注意すべきは、自分の人脈と紹介だけで自宅サロンの経営を続けていくことに限界を感じ、自力のみで新規集客しようとするタイプです。

まず、チラシや広告を出すにはお金がかかるので、お金をかけずに手間をかけようとします。ネットで色々調べて、自分で始められる方法を探すと、インスタやTwitterでの宣伝行動が出ます。

思い立ったらすぐ行動する直情型の人だと、とりあえずやってみようと、アカウントを作成し宣伝を始めます。毎日毎日、睡眠時間を削ってブログを更新したり、慣れない自撮りをSNSにアップしたりといった手短にできる範囲の宣伝行動です。

けれども、こういった小さな宣伝はなかなか広がりません。そのため、やってもやっても売上は上がらないし、問い合わせのメールや電話も全くこない…。 ふと、「やっぱり続けても全然効果が出ない!」と思ってやめてしまう人が多数です。

小さな宣伝でも続けることが重要。続けた結果、うまくいく可能性もあるのに、続けなかったことが失敗の理由とも言えるでしょう。

場所に妥協をしてしまいアクセス面で客が来ず…

サロンで施術を受けるのは1時間ほどでしょう。ずっと同じ場所で施術をしているセラピストにとっては1時間かもしれません。でも、マッサージを受ける人にとっては、その1時間のために色々準備をしてから行くのです。 貴重な時間を過ごす場所が微妙だと、お客さんは次も行こうとは思いません。

こうなってしまうと経営は悪化する一方、あなたのマッサージ技術がどんなに上手くとも、お客さんが来てくれなければ宝の持ち腐れになってしまいます。

場所はもちろんですが、内装やサロンの雰囲気は経営を左右する重要な要素です。お客さんの気持ちになって考えて、アクセス面や内装にはこだわりを持って、サロンを開業すると良いでしょう。

ターゲットやコンセプトを明確にできていない

マッサージサロンを開業するにあたり、「なるべく多くのお客さんに来店してもらいたい!」と思うのは当たり前のことです。しかし、たくさんの人の目に留まるためにホームページを作成したり、施術可能なコースを一覧としてメニューにまとめたりするのは逆効果となってしまいます。

「リラックスしたい人や肩こりに悩んでいる人、健康維持や美容に力を入れている人におすすめです」と言われても、誰に向けて情報を発信しているのかが分かりにくく、誰の心にも響きません。一方で、ターゲットやコンセプトを明確に決めておけば、サロンの個性や魅力を売り出せるでしょう。

初期投資や固定費にお金をかけ過ぎてしまった

物件を借りてサロンを開くためには、初期投資や固定費がかかります。初期投資や固定費が高すぎる場合、お客さんの来店数やサロンの料金設定によってはなかなか収益を得られない可能性があるでしょう。

もちろん、黒字になる見込みがある場合は、数か月赤字の状態で物件を借り続けても問題はありません。しかし、最近ではレンタルスペースや自宅の一室を使ってサロンを開業できる時代なので、お客さんの予約に合わせてその都度働くことも可能です。

「理想のサロンを持ちたい」という気持ちもあるでしょうが、まずは小さく初めて長く続けることを意識してみてください。

自宅サロンの「生活感」が抜けない

マッサージサロンを利用する人のほとんどは、非日常的な空間での癒しを求めて来店します。しかし、自宅サロンを開業した場合は生活臭や生活音、身近な家具家電などそこかしこに生活感があるため、心からリラックスできないお客さんが多いです。

生活感が抜けないサロンはリピーターを獲得しにくく、既存のお客さんからの紹介も少ないので、長期的に安定した経営を続けることは難しいでしょう。自宅サロンで成功するためには、生活スペースと施術スペースを分ける必要があります。パーティションなどで空間を区切るのはもちろん、家族の協力も欠かせません。

お店の場所が分かりづらい

住宅街の中や駅から離れた場所にサロンを開業した場合、サロンの場所が分かりにくいことから新規顧客を獲得しにくいケースがあります。特に、自宅サロンは場所の分かりにくさだけでなく自宅の住所を公開しなければならないため、小さな子どもがいる家庭では不安を感じる人が多いようです。

集客のためには分かりやすい場所にサロンをつくる必要がありますが、どうしても難しい場合は周辺に目印となる建物があるかを確認することが大切です。簡易的な地図でサロンの場所が分かるかを意識したうえで、入口に看板を出すなどの工夫も凝らしてみると良いでしょう。

料金設定が安く、見合っていない

「他のサロンとの差別化を図るために、なるべく料金を安く設定しよう」と考えている人もいるかもしれません。しかし、実際のところコース料金とお客さんの人数につながりはなく、逆に安すぎるサロンはお客さんが入りにくいと感じてしまいます。

そもそもお客さんは安いマッサージサロンを探しているのではなく、満足できるサロンかどうかを重視しているのです。そのため、少しくらい料金が高くても技術に満足できれば再来店してくれますし、周りの人にも紹介してくれるでしょう。

また、「安かろう悪かろう」という言葉があるように、料金が安すぎるサロンは技術力が低いというイメージを与えてしまいます。

お客さんへの態度が良くない

マッサージサロンではセラピストの技術力だけでなく、気持ちの良い接客も大切です。しかし、セラピストの中には「技術さえ高ければお客さんが付いてくれる」と考え、接客に対する意識が低い人も少なからず存在します。

もちろん、サロンのコンセプトによって、おもてなしの方法はさまざまでしょう。それでも、来店・退店の際には挨拶をする、マッサージの強さを確認する、必要以上に待たせないなど基本的な接客ができなければセラピストとは言えないでしょう。施術だけでなく、雰囲気や接客でもお客さんを癒せるマッサージサロンを目指したいものです。

まとめ

サロン経営は簡単ではありません。ここに挙げた以外の理由でも多く方が失敗や挫折を体験しています。マッサージの技術はあっても、経営に関する知識がなければサロンを続けていくのは難しいのが現状です。

こうした経営に関する知識不足が原因で廃業に追い込まれることがないように、マッサージの技術だけでなく、その後の店舗経営に関する知識まで学べるスクールを選ぶことが重要です。

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