短期で取れるマッサージの資格はある?

マッサージの資格と言っても複数存在しており、資格ごとに取得できる期間の目安が異なります。人によっては、短期間で資格取得を目指したいケースもあるでしょう。このページでは、短期で取得可能な資格の特徴などを紹介するので参考にしてください。

マッサージ関連の資格取得にかかる期間

リンパマッサージ・整体・リフレクソロジーなどの資格を取得するためには、短期なら3ヶ月~6ヶ月ほど、長期であっても1年ほどを要するでしょう。またアロマセラピー・カイロプラティックスなどであれば2年ほど。あん摩・鍼灸などは3年~4年の期間がかかります。

この期間の違いは試験の難しさだけでなく、国家資格か民間資格かの違いも理由のひとつです。民間資格よりも国家資格の方が資格取得までの期間が長いという特徴があります。

短期で取りやすいのは「タイ古式マッサージ」「リンパマッサージ」

短期間でマッサージの資格取得を目指すのであれば、タイ古式マッサージやリンパマッサージが良いかもしれません。タイ古式マッサージであれば1ヶ月~1年ほど、リンパマッサージであれば3ヶ月~1年ほどで取得が目指せる資格です。両方とも民間資格であり、基本的にはスクールに通いながら学ぶケースが多いでしょう。決められたカリキュラムを受講したあとに試験を受ける場合もありますが、中にはテストもなくコース受講後に資格がそのまま認定されるケースもあります。

またスクールによっては短期集中型に対応しており、平均よりも受講期間を短縮できる場合もあるでしょう。

マッサージ資格の種類と取得にかかる期間

タイ古式マッサージ【1か月~1年】

タイの伝統的なマッサージ方法を学ぶインドのアーユルヴェーダを起源にしているとも言われており、アクロバティックな施術スタイルが特徴的です。タイ古式マッサージのコースがある日本のスクールに通うか、タイまで訪れて現地スタッフから直接学習できるコースなどもあります。スクールによって通学期間は異なりますが、最短なら数日で資格取得が目指せるケースもあれば、1か月ほど時間をかけてじっくり学ぶことも可能です。

スクールによって違いますが、カリキュラムを全て修了すれば資格取得ができるケースが多いでしょう。

リンパマッサージ【3か月~1年】

リンパマッサージやリンパドレナージュは、リンパ液を流すためのテクニックのことです。学校に毎日通いながらテクニックなどを学ぶ通学制もありますが、自宅でマイペースに学習を進めていく通信制を採用しているスクールも数多く存在します。また試験自体も会場やスクールで行うケースや、ネットで完結できるケースも。ただ通信制であれば知識を深めることができても、実践的なテクニックは習得しにくいというデメリットもあるので注意が必要です。3ヶ月~1年ほどの期間で資格取得を目指せるでしょう。プロとして活躍する場合には、応用的なテクニックを学ぶコースにステップアップすることも。

整体【6か月~1年】

関節・筋肉などをもみほぐすことで、身体の状態を整えるためのテクニックのことです。「整体」の認知度は非常に高く、スポーツ・リハビリなど複数の種類があります。実は、整体の資格は民間資格であり、通信講座もあるので自宅で学びたいという方にもおすすめです。ただし試験には基本的に実技も含まれるので、通信講座だけで合格するのは難しいでしょう。もちろん実技のない試験もあるため、どのような整体の資格を取りたいのかを検討することが大切です。整体は6ヶ月~1年ほどの期間が目安となります。

リフレクソロジー【1年】

アメリカで始まったマッサージとなり、反射学に基づいているため「反射療法」とも呼ばれています。特定のツボを押すのではなく、ある部分全体を刺激しながら行うマッサージのことです。リフレクソロジーと言っても複数の資格があり受講するだけで取得できる資格や、民間試験をクリアして取得できる資格もあります。通信制講座を受講しながら学ぶこともできますが、正しいフォームや力加減などのスキル面を高めたいと思っているなら通学制の方が良いかもしれません。レベルやコースによっても異なりますが、おおよそ1年が目安となります。

アロマセラピー【2年】

精油やエッセンシャルオイルなどを使用して、主にリラクゼーションを目的にしたマッサージのことです。マッサージの知識・スキルだけでなく、アロマに関する知識も必要となります。通信講座を受講する方も多いですが、香りやスキルをしっかりと学びたいと考えているならアロマセラピーのコースを設けているスクールに通学する方が良いでしょう。受講コースによって異なりますが、一般的には2年ほどの期間が目安となります。比較的人気の高い民間資格のひとつで、試験に合格した方が得られる資格です。

カイロプラクティックス【2年】

アメリカで誕生したマッサージ法で、カイロは手、プラティックは技術を表した造語となります。日本の場合は民間資格ですが、アメリカ・ヨーロッパなどでは脊椎ヘルスケアの専門とする国家資格の一つです。基本的には解剖学・生理学などの知識だけでなく、実技のスキルも求められるので、試験は筆記と実技のケースが多いでしょう。そう言った点を考えればスクールに通い、講師から直接指導を受ける方が良いかもしれません。おおよそ2年ほどで資格取得が目指せるでしょう。スクールによっては講座を受講するだけで、資格取得ができるケースもあるため、自身のニーズに合ったスクールを選ぶようにしてください。

按摩【3~4年】

中国で生まれたマッサージで、国家資格の一つとなります。3年間按摩に必要となる解剖学・生理学などの勉強を行い、年に1度行われる国家試験に合格。登録申請をすることで厚生労働省が認定した按摩マッサージ指圧師になれるという流れです。もし国家試験に合格できなければ、試験が行われる1年後まで待たなければなりません。そのため按摩の資格を取得するためには3年~4年ほどかかるでしょう。最低でも3年は掛かってしまうので、短期間で資格取得をしたい方には不向きです。

鍼灸【3~4年】

名称の通り、針・灸を用いて行う施術のことです。針の太さ・長さ・差し込む深さ・お灸の種類・回数を調整するテクニックが求められます。この鍼灸も国家資格のひとつで、人体に針・高温の灸を使うため専門的な知識やテクニックが必要です。医学分野全般の知識を学習するため、専門の学校に通う必要があります。はり師・灸師といった2種類の資格取得を目指さなければなりません。同時受験であれば共通している科目は免除されますが、別々で受験するなら免除とならないので注意してください。試験に合格できれば、厚生労働大臣が発行する免許証を交付されます。

取得期間だけではなく通い方もチェック!

スクールを選ぶとき、どのくらいの受講期間が必要なのか、規定時間はどのくらいなのかをチェックするでしょう。受講システムを確認しておくことが大切です。たとえばフリータイム制を採用しているスクールなら、自分のスケジュールに合わせて受講できるため短期集中型の学習に対応しているケースもあるでしょう。そうなれば自分の思うような期間で受講を終えやすくなります。つまり受講期間はあくまでも目安として捉えるようにしてください。

まとめ

国家資格の場合、専門のスクールに通う必要があり、資格取得までの期間が長くなってしまいます。もし短期間で資格取得を目指しているなら、民間資格がおすすめです。短期で学ぶため、1回あたりのレッスン内容が濃厚になり、より集中して学習しやすくなるでしょう。スクールを選ぶのであれば通いやすさ・学びやすさをチェックし、自分が希望している期間内に資格取得可能かどうかも確認してみてください。

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