要国家資格!医療系リンパマッサージの資格

ここでは、国家資格が必要な医療系のリンパマッサージ資格について紹介しています。

国家資格が必要な3つの医療系リンパマッサージ資格

国家資格が必要な医療系リンパマッサージは以下の3つ

  • 医療リンパドレナージセラピスト
  • リンパ浮腫セラピスト
  • MLD認定セラピスト

それぞれの資格について、一体どのような資格なのか、また、どうしたら取得できるのかなどを、くわしく解説しています。

医療リンパドレナージセラピスト

リンパ浮腫セラピスト医療リンパドレナージセラピストというのは、ガンの手術後やその他の疾病などにより起こる「リンパ浮腫」に対する治療を行う資格者のことです。

医師の診断および指示に基づいて、患者さんやその家族に対する生活指導、また保存的治療となる「複合的理学療法」によって、治療を行うことができます。

(※複合的理学療法とは、スキンケア・医療リンパドレナージ・圧迫療法・運動療法を症状に合わせて行い、セルフケア指導によって奏功効果を引き出すものです)

リンパ浮腫セラピスト資格取得の条件

医師や看護師などの医療従事者であること

「医療リンパドレナージセラピスト」の資格は、医師や看護師といった医療従事者、また、作業療法士や理学療法士、マッサージ指圧師といった有資格者が対象です。

認定校で受講し試験で合格する

リンパドレナージに関する正しい知識と技術を習得するためには、認定校において自分の要望に沿った受講内容のコースを受講し、認定試験に合格することが必要となります。認定試験に無事合格すれば、認定資格が発行されます。

講習期間は約半年

現在は、多くの医師や正看護師がこの資格を所有しており、取得する方の数は徐々に増加しています。理由は合格率が高く、講習期間も比較的短いからです。医療リンパドレナージセラピストの資格は、合格率が90%で講習にかかる期間は約半年程です。

そのため、医師や理学療法士などの資格からステップアップを行うための資格として非常に適しています。実施する施術には、医療リンパドレナージの他にスキンケア、圧迫療法や運動療法などのさまざまなタイプがあります。

医療リンパマッサージセラピストの資格でできること

医療リンパドレナージセラピストの資格を取得しておけば、リンパ浮腫などのさまざまな症状を改善し、患者の健康を守ることが可能です。リンパ浮腫の治療も率先して行いたい方は養成講座を受講し、医療リンパドレナージセラピストの資格を取得しておきましょう。

取得までの流れ

初級講習会と中級講習会に参加したのち修了試験に合格することで医療リンパマッサージセラピストの資格を取得できます。初級講習会と中級講習会ともに10日間の講習を受けることが前提条件です。

初級講習会

  • 理論講習(3日間)、病態生理、基礎解剖学、がん治療、浮腫総論、複合的理学療法について学びます。
  • 実技講習(7日間)、リンパドレナージ(MLD)、バンデージ(Bdg.)療法の基礎スキルを体得します。

中級講習会

  • 理論講習(2日間)浮腫各論、がん治療、医療連携について学びます。
  • 実技講習(8日間)初級講習会で学んだ医療リンパドレナージ・圧迫療法を使った実技講習です。医療現場での応用力を高めるためのスキルを体得します。

終了試験

中級試験終了後、2日間かけて修了試験を実施。修了試験の合格者には、修了証が発行されます。

費用

  • 一般 540,000円
  • 学生 432,000円

初級講習会、中級講習会、修了試験費用など全て含まれています。

試験についての詳細

受験資格を得るには、初級中級ともに講習会が定める規定の出席日数に達していなければなりません。初級中級ともに、欠席が1日以内の受講者に対しては、最終日に「受講証明書」を発行します。

試験内容は、筆記試験・実技試験・口述試験を2日かけて行います。

医療リンパドレナージセラピストの難易度は?

合格率が90%以上もある医療リンパドレナージセラピストの難易度は低めといえます。仮に修了試験に落ちた場合でも、2年間は受験資格が有効です。期間内であれば何度でも受験証明書を発行してもらえるでしょう。

2年間の期限が過ぎてしまった場合は、養成講習会を再度受講した後に受験資格がもらえます。多くの方が合格しやすい試験となっているのが特徴です。

医療リンパドレナージセラピスト取得のメリット・デメリット

自分のスキルアップにつながるのが最大のメリットです。看護師や作業療法士などの医療関係者であれば、給与にプラスして資格手当がつく場合があります。医療分野出身以外で新しく取得した方でも、資格を持つことで転職や開業の際に有利になってくるでしょう。

デメリットは、医療資格を持っていないと受験資格がないことです。誰でも受験資格が得られるわけではないため、専門学校に通うか認定の講習会を受講しなくてはなりません。医療行為にあたるので、しっかりと規定の機関にて学ぶ必要があるのです。

医療リンパドレナージセラピストへのニーズは?

年々需要が高まりつつある医療リンパドレナージセラピスト。平成30年3月時点で2,194名います。資格取得者の多くは医師や看護師といった医療関係ですので、おもに病院やクリニックといった医療関係で活躍しています。

リンパ浮腫の専門外来である「リンパ浮腫外来」がある病院では、治療の中心的な役割を担っているところもあるそうです。医療分野において、医療リンパドレナージセラピストの資格は今後さらに重宝されていくといえるでしょう。

リンパ浮腫セラピスト

リンパ浮腫セラピストの資格取得の条件

診療報酬改正によってリンパ浮腫指導管理料が保険適用となったことを受けて、リンパ浮腫の予防や患者さんへの指導ができる医療従事者の育成をはかるため、「リンパ浮腫セラピスト」という認定資格が発行されることになりました。

医師や正看護師などの医療従事者

受講資格があるのは、医師・正看護師・作業療法士・理学療法士といった医療従事者なので、誰でも取れるものではございません。

リンパ浮腫セラピストができること

資格取得者は、患者さんに対するリンパドレナージやスキンケア、弾性着衣や弾性包帯を使った圧迫療法、さらには日常生活の指導などを行うことができます。

リンパ浮腫セラピストの講座内容

「医療リンパドレナージ協会」「日本リンパドレナージスト協会」などが資格の認定を行っており、教育機関には、協会が主催する養成講座や「フランシラナチュラルセラピストスクール」などがあります。

カリキュラムは、厚生労働省後援の新・リンパ浮腫研修委員会が策定する「専門的なリンパ浮腫研究に関する教育要綱」に準じた独自のプログラム編成になっています。

前期においては、MLD手技や患者さんに対する指導に必要な技能の習得。後期においては、医師の指示に応じた専門的なケアが行える技能の習得が主です。

修了試験・審査は、講義科目と実習科目に分けて行われ、修了試験に無事合格してクリニック研修を終えた人に修了証の発行がされます。

取得までの流れ

リンパ浮腫セラピストの資格を取得するためには、座学研と修実技研修の2つを受講しなければなりません。実技研修に含まれる、認定試験に合格することが必須条件です。合格した後にリンパ浮腫セラピストとして認定されます。

座学研修

33時間以上の講習を受けることが規定とされています。ライフプランニングセンター主催の新リンパ浮腫研修を受講。合計4日間の外部講義になっています。

実技研修

67時間以上の講習を受けることが規定とされています。一般社団法人(ICAA)認定のリンパ浮腫専門医療事業者資格取得コースを受講。座学研修と実技研修を受講することで受験資格が得られます。

費用

受講料 421,200円

試験についての詳細

座学研修と実技研修の2つを受講しなくてはいけません。座学33時間以上と実技研修67時間以上を満たすことで受験資格が得られます。

修了証の交付

認定試験に合格したら、ICAAへの会員登録が必須です。初年度は入会金は受講料の中に含まれています。年間費は5,000円ほどで、任意継続となっているのが特徴です。継続者はフォローアップやセミナーに参加する際、割引対象になります。

MLD認定セラピスト

オイルを一切使わない独特の施術が特徴

リンパドレナージュの本家本元であるエミール・ボッダー博士が生んだテクニックが「MLD(マニュアルリンパドレナージュ)」です。

この施術にはオイルなどを一切使わず、また強い圧を加えることもなく、羽のような軽いタッチで手指の繊細な動きを用いて施術します。

動脈血流に影響を及ぼすことなく、リンパの流れのみを促進できるのが大きな特徴です。

技術を学べるのはジャパン・エコール・デ・アロマテラピー

この技術を本格的に学べるのが「ジャパン・エコール・デ・アロマテラピー」。日本人で初めてオーストリアの「MLD」にて認定講師となった人物が校長を務めるスクールです。

取得できる資格

  • ボッダーアカデミーMLDベーシックセラピスト
    リンパドレナージュを初めて学ぶ人の基礎的な知識を修めたことの証明となり、6日間の履修で理論と基本技術を習得します(試験はなし)。
  • ボッダーアカデミーMLDセラピー1セラピスト
    上級資格であり、基本技術にプラスしてより高度な技術を学んでお年寄りや赤ちゃんなどにも安全に行える手技を習得します。6日間の履修で、その最終日にある試験に合格すると修了証が与えられて資格を取得できます。

国家資格を持っていることが取得条件となっている資格

リンパ浮腫療法士

リンパ浮腫療法士とは、日本リンパ浮腫治療学会が認定する「リンパ浮腫の複合的治療に従事できる資格」のこと。複合的治療とは、スキンケアや用手的リンパ誘導マッサージ、圧迫療法、圧迫下の運動療法などの実施・指導・報告など、リンパ浮腫の治療に関わる一切の業務のことを指しています。

リンパ浮腫療法士資格取得の条件

医療関連における特定の資格を有していること

日本国における医師、看護師、理学療法士、作業療法士、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師のうち、いずれかの資格を有していること。

上記資格を取得後、一定の実務経験を有していること

上記、医師や看護師などの医療関連の資格を取得後、2年以上にわたる資格を活かした実務経験を有していること。

リンパ浮腫治療に関する研修を修了していること

計135時間以上(座学45時間以上かつ実技90時間以上)のリンパ浮腫治療に関する研修を受けていること。

研修受講後に5症例以上のリンパ浮腫治療症例を持つこと

リンパ浮腫治療に関する研修を受けたのち、最低でも5症例(延べ人数ではない)の治療実績を有していること。

資格取得までの流れ

  1. リンパ浮腫治療に関する研修を受ける
    指定の医療関連の資格を保有している方で、かつ資格を活かした実務経験が2年以上の方は、上記で説明した「リンパ浮腫治療に関する研修」を受講してください。研修終了後、リンパ浮腫に対する治療・指導の実績を5症例以上経験します。
  2. 受験申込
    受験資格を満たした方は、日本リンパ浮腫治療学会の公式サイトの「受験申込フォーム」から申し込みをします。
  3. 書類選考
    受験申込者の書類選考が行われ、選考に合格した方にのみ受験票が発想されます。
  4. 認定試験
    認定試験を受けます。
  5. 合格発表
    認定試験からおよそ2~3週間後、郵送にて受験者に直接合否の通知が行われます。
  6. 認定登録を受ける
    リンパ浮腫療法士は日本リンパ浮腫治療学会が認定している資格です。よって試験合格後にリンパ浮腫療法士の登録を受けるためには、同学会の会員にならなければなりません。まだ学会員でない方は、学会費を支払ったうえで学会員となり、そのうえでリンパ浮腫療法士の資格の登録を受ける形となります。

費用

  • 受験料:15,000円
  • 認定登録料:20,000円

試験についての詳細

通常の筆記試験とマークシート式試験の2種類の形式で出題されます。試験範囲は「解剖生理学」が約20%、「浮腫の概論」が約20%、「複合的リンパ浮腫治療概論」が約60%となります。

リンパ浮腫療法士の難易度は?

試験の合格率は90%以上ですが、そもそも受験資格を与えられるまでの道のり自体、容易なプロセスではありません。よって、総合的な観点から見た場合の試験の難易度は、非常に高いと考えてください。

ただし、すでにプロセスの大半を終えている方(医師や看護師などの資格を取得し、かつリンパ浮腫治療の実務経験もある方)にとっては、決して難しい試験ではありません。

ICAA リンパドレナージセラピスト

ICAA リンパドレナージセラピストとは、社団法人ICAAが認定するリンパ浮腫専門医療従事者向けの資格。リンパ浮腫の患者に対し、リンパトレナージ、スキンケア、圧迫療法、日常生活の指導などを行なう専門的な資格です。

ICAA リンパドレナージセラピスト資格取得の条件

指定の医療関連資格を有していること

医師、看護師、作業療法士、理学療法士のいずれかの資格を持っていることが資格を取得するための前提となります。

ICAAが主催する専門講座を受講する

国際奨励基準である135時間以上の講座を受講します。

資格取得までの流れ

  1. ICAAが主催する講座を受講する
    医師や看護師など指定の資格を保有している医療従事者については、ICAAが主催する専門講座を受講します。 なお、ICAA指定の国家資格を保有していない方は、当専門講座を受けることができません。
  2. 認定試験に合格する
    専門講座の第12回目において、実技試験を行ないます。試験に合格すればICAAリンパドレナージセラピストの資格が与えられることとなります。

費用

専門講座の受講費用:421,200円

試験についての詳細

座学および実技で学んだ内容から広範囲に出題されます。なお、座学で使用するテキストは『新リンパ浮腫研修』(ライフプランニングセンター)、実技で使用するテキストは『リンパドレナージセラピスト』(ICAA)です。

ICAA リンパドレナージセラピストの難易度は?

すでに医師や看護師等の国家資格を保有している方にとっては、決して難易度の高い試験とは言えないでしょう。ただし、医師や看護師になるまでのプロセス自体が高い難易度であることは言うまでもありません。

なお、専門講座を修了したのち、実技試験に失敗した場合にはICAAが再試験の機会を設定し、できるだけ合格できるように導くとのことです。

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